夏の装いを涼やかに彩る名古屋帯。仕立て上がりならすぐに着用可能!
おすすめの素材や色柄、夏のお茶会や観劇、ランチ会などで夏着物に似合う上品なデザインをご紹介します。着物初心者さんも安心の選び方と、お手入れ方法も解説。

監修者
着付け師太田 明美(おおた あけみ)
着付け師・着付け講師・きものスタイリスト。美装流前結び着付講師。
2010年より着付け指導をスタートし、現在は「きもの永見」での指導を担当。美しさと快適さを両立した着付け指導で定評がある。
夏の名古屋帯・仕立て上がりを選ぶメリット
①購入してすぐに締められる
仕立て上がりの名古屋帯を選ぶ最大のメリットは、購入後すぐに着用できる点です。
通常、名古屋帯は反物(生地)の状態で購入し、それから仕立てる必要があります。 この仕立てには、時間と費用がかかります。 しかし、仕立て上がりの名古屋帯であれば、 その手間を省き、すぐに着用することができます。
特に、夏はイベントや外出の機会が多いため、 すぐに締められる帯は非常に便利です。 急な予定が入った場合でも、慌てることなく着物や浴衣を着て出かけることができます。 仕立ての手間が省けるため、 時間がない方や、 着物を着る機会が少ない方にとって、 仕立て上がりの名古屋帯は最適な選択肢と言えるでしょう。
購入後すぐに締められるというメリットは、 夏の着物ライフをより快適に、 そして手軽に楽しむための重要な要素となります。 仕立て上がりを選ぶことで、時間と手間を節約し、 すぐに夏の装いを楽しむことができます。
②急なお茶会や夏のお出かけにも間に合う
仕立て上がりの夏の名古屋帯は、急なお茶会や夏のお出かけにも間に合うというメリットがあります。
夏の時期は、 お祭りや花火大会、 地域のイベントなど、 急に誘われる機会が増えることがあります。また、お茶会や食事会など、 着物で参加したい場面も少なくありません。しかし、 反物から仕立てる場合、 どうしても時間がかかってしまいます。 仕立てに出してから手元に届くまで、 数週間から数ヶ月程度かかることも珍しくありません。そのため、 急な予定には間に合わない可能性があります。
一方、仕立て上がりの名古屋帯であれば、 購入後すぐに着用できるため、 急な誘いにも対応できます。 例えば、 週末に開催されるお茶会に誘われたとしても、仕立て上がりの帯があれば、 すぐに準備して参加が可能。
仕立て上がりの名古屋帯は、 急な予定にも柔軟に対応できるため、 夏の着物ライフをより充実させてくれます。 特に、社交的な方や、イベント好きな方にとっては、 非常に重宝するアイテムと言えるでしょう。 急な予定にも対応できる仕立て上がりの帯で、 夏の着物でのお出かけを楽しみましょう。
③価格がお手頃
仕立て上がりの名古屋帯は、 価格がお手頃であることも魅力の一つです。
反物から仕立てる場合、 反物代に加えて仕立て代がかかります。 仕立て代は、帯の種類や仕立て方によって異なりますが、 数千円から数万円程度かかることがあります。一方、仕立て上がりの名古屋帯はすでに仕立てられており、別途仕立て代がかかる心配がありません。結果的に反物から仕立てるよりも安く購入できる場合が多いです。
特に、夏に着物を着る機会が少ない方や、 初めて着物に挑戦する方にとっては、 価格がお手頃な仕立て上がりの帯は手軽に購入できるためおすすめです。 価格がお手頃な仕立て上がりの帯で、気軽に夏の着物スタイルを楽しみましょう。
きもの永見おすすめ!仕立て上がり名古屋帯3選
◎お仕立て上がり絽夏名古屋帯 白地にドット白線
きもの永見がおすすめする仕立て上がり絽夏名古屋帯の一つ目は、 白地にドット白線のデザインです。
絽の素材は、 涼しげで上品な印象を与え、 夏の装いにぴったりです。白地は、 どんな着物にも合わせやすく、 汎用性が高いのが特徴。 また、ドット柄は、 可愛らしさと上品さを兼ね備えており、 幅広い年齢層の方に似合います。白線で描かれたドットは、 主張しすぎず、 さりげないおしゃれを演出します。
この帯は、 夏のお茶席や観劇、 ちょっとしたお出かけなど、 様々なシーンで活躍します。 また、 夏着物風の浴衣に合わせて夏祭りや花火大会に着ていくのもおすすめです。白地の帯は、 浴衣の色柄を引き立て、 涼しげで上品な印象を与えます。
絽の素材は、 通気性が良く、 夏でも快適な点も魅力。 また、 見た目にも涼しげで、 夏の暑さを和らげてくれます。 白地の帯は、 清潔感があり、夏らしい爽やかな印象を与えます。 ドット柄は、 可愛らしさと上品さを兼ね備え、 様々なシーンで活躍します。 白地にドット白線の絽夏名古屋帯で、夏の装いを涼やかに、そして上品に彩りましょう。
◎お仕立て上がり絽夏名古屋帯 水色地に色糸波線
きもの永見がおすすめする仕立て上がり絽夏名古屋帯の二つ目は、 水色地に色糸波線のデザインです。
水色は、 涼しげで爽やかな印象を与え、 夏の装いにぴったりです。 絽の素材と相まって、見た目にも涼しさを感じさせます。波線は、 日本の伝統的な模様で、 古くから親しまれてきました。 色糸で描かれた波線は、 単調にならず、 華やかさを添えます。
この帯は、 夏のお茶席や観劇、ちょっとしたお出かけなど、 様々なシーンで活躍します。水色の帯は、 白や薄い色の着物はもちろん、藍や紫など濃いめの地色の夏着物にもよく合います。着物と帯の色でコントラストを効かせることで、凛とした着物姿が演出可能。
また、 浴衣に合わせて夏祭りや花火大会に着ていくのもおすすめです。 水色の帯は、 浴衣の色柄を引き立て、さらに涼しげで爽やかな印象を与えます。 絽の素材は、 通気性が良く、 夏でも快適に着用できます。水色の帯は、 涼しげで爽やかな印象を与え、 夏らしい装いを演出します。 色糸で描かれた波線は、 華やかさを添え、 上品な印象を与えます。水色地に色糸波線の絽夏名古屋帯で、 夏の装いを涼やかに、そして華やかに彩りましょう。
◎お仕立て上がり紗夏名古屋帯 白地に青点線
きもの永見がおすすめする仕立て上がり紗夏名古屋帯の三つ目は、 白地に青点線のデザインです。
紗の素材は、 絽とはまたちがい格子模様に見える透け感が特徴です。白地の帯はどんな着物にも合わせやすく、 汎用性が高いのが特徴です。白地に映える青色の点線は涼しげで爽やかな印象を与え、 夏らしい雰囲気を高めます。
この帯は、夏のお茶席や観劇、 ちょっとしたお出かけなど、 様々なシーンで活躍します。紺地や青地の浴衣に合わせて夏祭りや花火大会に着ていくのもおすすめです。白地に青点線の紗夏名古屋帯で、 夏の装いを涼やかに、そして上品に彩りましょう。
夏の名古屋帯選びのポイント
素材で選ぶ:絹(絽、紗、羅)、麻の特徴
夏の名古屋帯を選ぶ際、素材は重要な要素です。
涼やかで快適な着心地を実現するために、 素材ごとの特徴を理解しましょう。
代表的な素材として、絹(絽、紗、羅)や麻があります。
まず、絹素材の絽は、 緯糸を数本おきに隙間を作りながら織り上げるため、縞模様ができるのが特徴です。通気性に優れた生地で見た目にも涼しげで、夏の帯に最適です。 絽の名古屋帯は、上品で落ち着いた印象を与えます。
次に、紗は、絽よりもさらに隙間を大きくして織られた生地で、 より透け感があります。 非常に涼しく、 夏の盛りに着用するのに適しています。絽は縞模様に見えるのに対して、紗は格子状の織り柄が特徴。紗の名古屋帯は、軽やかで涼しげな装いを演出します。
羅は、夏の帯の織りの中で最も透け感がある織り方です。格子状ではない幾何学柄の隙間が特徴です。絽と紗とは織り方から違い、さまざまな柄を織りで表現する織り方です。
一方、麻は、 シャリ感と清涼感が特徴です。 吸湿性・速乾性に優れており、 汗をかいても比較的快適に過ごせます。 麻の名古屋帯は、カジュアルな雰囲気で、 普段使いにもおすすめです。 ただし、麻はシワになりやすい性質があるため、 保管やお手入れには注意が必要です。
これらの素材の特徴を踏まえ、 着用シーンや好みに合わせて最適な名古屋帯を選びましょう。 例えば、フォーマルな場には絽や紗の絹素材を、カジュアルな場には麻素材を選ぶといったように、 使い分けることで、より洗練された着こなしが楽しめます。 それぞれの素材の風合いや特性を理解し、夏の装いを快適に、そしておしゃれに彩りましょう。
柄で選ぶ:涼しげな色と柄
夏の名古屋帯を選ぶ際、 素材だけでなく柄も重要なポイントです。
涼しげな色と柄を選ぶことで、見た目にも爽やかな印象を与えることができます。色に関しては、 白、水色、薄いグレー、淡いピンクなどの パステルカラーがおすすめです。 これらの色は、 光を反射しやすく、見た目にも涼しさを感じさせます。また、寒色系の色は、 視覚的に体感温度を下げる効果があると言われています。
柄に関しては、 流水、波、トンボ、朝顔、萩などの 夏らしいモチーフが人気です。 これらの柄は、 季節感を演出し、涼しげな雰囲気を高めます。また、幾何学模様や抽象柄も、 色使いによっては涼しげな印象を与えることができます。柄の大きさも重要です。 大きな柄は大胆で華やかな印象を与えますが、 夏には少し重たく感じるかもしれません。 小さな柄や、余白を活かしたデザインは、軽やかで涼しげな印象を与えます。
色と柄の組み合わせも考慮しましょう。 例えば、 白地に水色の流水柄や、 薄いグレー地に白い朝顔柄など、 涼しげな色と柄を組み合わせることで、より爽やかな装いを演出できます。また、帯締めや帯揚げなどの小物も、 帯の色柄に合わせて涼しげな色を選ぶと、 全体のコーディネートがまとまります。 例えば、 白や水色の帯締めに、レース素材の帯揚げを合わせると、 より涼しげな印象になります。柄選びに迷った場合は、 実際に着物に合わせてみるのがおすすめです。 着物とのバランスや、 自分の雰囲気に合うかどうかを確かめることで、より納得のいく名古屋帯を選ぶことができます。 涼しげな色と柄を選び、 夏の装いを爽やかに彩りましょう。
仕立て上がり夏名古屋帯のおすすめ着用シーン
夏のお茶席に
お茶席は、 日本の伝統文化に触れる場であり、着物を着る機会も多いです。 夏のお茶席では、 涼しげな素材や色柄の着物や帯を選ぶことが大切です。絽や紗などの素材の名古屋帯は、 見た目にも涼しく、 お茶席にふさわしい上品さを演出します。
また、白や水色、 薄いグレーなどの色の帯は、涼しげで爽やかな印象を与えます。 柄は、 流水や波、 朝顔などの夏らしいモチーフを選ぶと、 季節感を演出できます。
仕立て上がりの名古屋帯は、 購入後すぐに着用できるため、 急なお茶席の誘いにも対応できます。 夏のお茶席では、 涼しげな着物と帯で、 快適に過ごしましょう。 仕立て上がりの夏名古屋帯は、夏のお茶席にぴったりのアイテムです。

着付け師 太田 明美(おおた あけみ)
上品な色柄の絽の夏帯は、お茶人さん好み。お茶会や夏のお稽古にさっと締めるのにぴったりです。
暑い季節の観劇に
仕立て上がりの夏名古屋帯は、 暑い季節の観劇にもおすすめです。
7、8月は劇場内は冷房が効いていることが多いですが、移動中や休憩時間など、 外に出る際には暑さが厳しい季節です。夏着物に合わせた涼しい夏の帯は欠かせません。
絽や紗などの素材の名古屋帯は、 通気性が良く、 見た目にも涼しいため、 暑い季節の観劇に最適。 中でも白や水色、 薄いグレーなどの色の帯は、涼しげで爽やかな印象を与えます。 柄は、 シンプルなものや、 幾何学模様など、 落ち着いた雰囲気のものを選ぶと、 観劇にふさわしい上品さを演出できます。
仕立て上がりの名古屋帯は、 購入後すぐに着用できるため、 急な観劇の予定にも対応できます。 また、 長時間座っていても着崩れしにくいように、しっかりと着付けることが大切です。 暑い季節の観劇には、 涼しい素材の着物と帯で、 快適に過ごしましょう。 仕立て上がりの夏名古屋帯は、暑い季節の観劇にぴったりのアイテムです。
夏着物風の浴衣に合わせてランチ会に
仕立て上がりの夏名古屋帯は、 夏着物風の浴衣に合わせてランチ会に参加する際にも活用できます。
最近では、 浴衣を夏着物のように着こなすスタイルが人気を集めています。 浴衣に名古屋帯を合わせることで、 より上品で大人っぽい印象になります。ランチ会では、 カジュアルすぎず、 かといってフォーマルすぎない、 程よいおしゃれを楽しむのがおすすめです。
絽や紗などの素材の名古屋帯は、浴衣に合わせても涼しげで上品な印象を与えます。 また、 白や水色、 薄いグレーなどの色の帯は、 浴衣の色柄を引き立て、 爽やかな印象を与えます。ほかにもベージュや茶色系などの肌なじみのよい色の帯も、浴衣を着物風に着る際にぴったりです。
柄は、 上品な花柄や、 幾何学模様など、 落ち着いた雰囲気のものを選ぶと、 ランチ会にふさわしい装いになります。 足元は、 下駄ではなく、 草履を合わせると、より着物に近い雰囲気になります。 夏着物風の浴衣に名古屋帯を合わせて、 ランチ会を楽しみましょう。 仕立て上がりの夏名古屋帯は、夏着物風の浴衣にぴったりのアイテムです。
夏帯のお手入れと保管
着用後のお手入れ:陰干し
夏帯は、汗をかきやすい季節に着用するため、 着用後のお手入れが非常に重要です。 夏の帯は、着用後必ず干して汗を飛ばしましょう。 汗は、放置するとシミや変色の原因になります。
まず着用後の帯は、風通しの良い場所で陰干しします。 直射日光は避け、 日陰で乾かすようにしましょう。 陰干しすることで、 湿気を取り除き、 カビの発生を防ぐことができます。
着用後の陰干しは、 夏帯を長く愛用するために欠かせないお手入れです。 着用後は必ず行うようにしましょう。 定期的なお手入れで、 夏帯を美しく保ちましょう。陰干しは、 夏帯のお手入れの基本です。
保管方法:防虫剤と湿気対策
夏帯を保管する際には、 防虫剤と湿気対策が重要です。 虫は、 帯の素材を食べてしまう可能性があり、湿気は、 カビの発生原因になります。
まず、 帯を保管する前に、 一度陰干しして湿気を飛ばしましょう。次に、 防虫剤を使用します。 防虫剤は、 帯と一緒にタンスや衣装ケースに入れることで、 虫から帯を守ることができます。 防虫剤の種類は、 様々ありますが、帯の素材に合ったものを選びましょう。 また、 定期的に防虫剤を交換することも大切です。
湿気対策としては、 除湿剤を使用したり、 定期的にタンスや衣装ケースを開けて換気したりすることが有効です。 また、 帯を保管する場所は、湿気の少ない場所を選びましょう。 防虫剤と湿気対策をしっかりと行うことで、 夏帯を長期間美しく保つことができます。 正しい保管方法で、大切な夏帯を守りましょう。
きもの永見のおすすめする「備長炭シート」は、防カビ・防虫・消臭効果のある着物の保存にぴったりのアイテム。これ一枚で防虫・調湿効果があるので、帯とともに収納すれば大切な帯をカビや虫食いから守れます。
汗取り、クリーニング:専門店でのメンテナンス
夏帯のメンテナンスとして、 専門店での汗取りやクリーニングもおすすめです。
特に、汗をかきやすい夏の帯は専門店に依頼することで、 より丁寧なお手入れをしてもらうことができます。 専門店では、 帯の状態に合わせて、最適な方法で汗取りやクリーニングを行ってくれます。
特に汗取りは、 夏の汗によるシミや変色を防ぐために重要です。 クリーニングは、 汚れを落とし、 帯を清潔に保つために行います。 また、 専門店では、帯の修復や仕立て直しなども行ってくれます。 帯に傷みがある場合は、 早めに専門店に相談し、 修復してもらうようにしましょう。専門店でのメンテナンスは、 費用がかかりますが、 帯を長く愛用するためには必要な投資と言えるでしょう。 定期的なメンテナンスで、 夏帯を美しく保ちましょう。専門店でのメンテナンスは、 夏帯を長持ちさせる秘訣です。
まとめ:夏の名古屋帯で涼やかな装いを
夏の名古屋帯は、 涼しげな素材や柄を選ぶことで、見た目にも着心地も爽やかな装いを演出できます。 仕立て上がりの帯を選べば、 購入後すぐに着用できるため、 急なお出かけやお茶席にも対応できます。
この夏は、 お気に入りの名古屋帯を身につけて、 お出かけやお茶席、 ランチ会など、 様々なシーンで着物スタイルを楽しんでみてください。 夏の名古屋帯で、涼やかで上品な装いを実現し、 日本の夏を優雅に過ごしましょう。 そして、 着物ならではの美しいシルエットと、 涼やかな素材感が、日本の夏をより一層特別なものにしてくれるでしょう。 ぜひ、 この夏は名古屋帯を活用して、 ワンランク上のおしゃれを楽しんでみてください。

記事制作
きもの永見コンテンツ制作チーム
天保3年(1832年)創業、老舗呉服店「きもの永見」。190年を超える歴史の中で培った着物への深い知識と、現代の感性を融合させた情報発信を行っています。
現代のライフスタイルに合わせた楽しみ方を提案。「着てみたい」「知りたい」という気持ちに寄り添い、着物の世界への入口となる記事をお届けします。
着付け師 太田 明美(おおた あけみ)
着物をはじめたばかりの1年目は、夏帯を用意していないことも多いはず。急なお誘いにも、仕立て上がりの夏帯であれば購入後すぐにお出かけが可能です。