胴抜き長襦袢とは?裏地なしで涼しい!おすすめの仕立て上がり長襦袢で着物をもっと手軽に
仕立て上がりの胴抜き長襦袢は、着物を気軽に楽しむための強い味方です。特に地球温暖化で季節を問わず気温の高い日が続く最近では、着物をより快適に着るために胴抜き長襦袢は心強い味方となります。 着物初心者さんから着物上級者さんまで、快適な着心地で着物ライフを豊かにする、おすすめの胴抜き長襦袢と選び方のポイントをご紹介します。 監修者 着付け師太田 明美(おおた あけみ) 着付け師・着付け講師・きものスタイリスト。美装流前結び着付講師。2010年より着付け指導をスタートし、現在は「きもの永見」での指導を担当。美しさと快適さを両立した着付け指導で定評がある。 監修者Instagram 監修者YouTube 着付教室ホームページ 胴抜き長襦袢とは?その魅力と選び方の基本 胴抜き長襦袢は、着物を快適に着るための工夫が凝らされた下着です。通常の長襦袢と異なり、胴の部分が単衣仕立てになっているのが特徴です。これにより、汗をかきやすい季節でも、蒸れにくく涼しく過ごせるというメリットがあります。特に、春や秋など、気温の変化が激しい時期には、体温調節がしやすいため重宝します。 胴抜き長襦袢を選ぶ際には、素材、サイズ、そして仕立ての良さが重要なポイントとなります。素材は、肌触りの良い綿や麻、吸湿速乾性に優れた化学繊維など、様々な種類があります。ご自身の肌質や、着る季節に合わせて選ぶと良いでしょう。サイズは、着物とのバランスを考慮し、裄丈や身丈が適切であるかを確認することが大切です。仕立てに関しては、縫製の丁寧さや、衿の形などが着心地に影響するため、細部までチェックすることをおすすめします。 胴抜き仕立てとは?胴抜き長襦袢の構造と特徴 胴抜き仕立てとは、長襦袢の構造における工夫の一つで、胴回りの身頃部分に肌襦袢の生地を使った仕立て方のことです。この仕立てにより、通気性が向上し、特に汗をかきやすい胴回りの蒸れを軽減する効果が期待できます。 具体的な構造としては、袖や裾といったちらりと見える部分には本来の長襦袢の生地で仕立てられており、これらの部分は袷(あわせ)仕立てと同様の構造を持ちます。一方、外から見えることのない胴の部分は裏地がなく、単衣(ひとえ)仕立てとなっています。 この構造の違いが、胴抜き長襦袢の最大の特徴であり、快適な着心地を実現する理由です。 胴抜き仕立ての長襦袢は、特に春や秋といった季節の変わり目に適しています。これらの時期は、気温の変化が大きいため、着るものに困ることがありますが、胴抜き長襦袢であれば、暑すぎず寒すぎず、快適に過ごすことができます。 着付け師 太田 明美(おおた あけみ) 昨今の日本は1年を通して気温の高い日が多いので、涼しい胴抜き長襦袢が1枚あると様々な気温に対応できますよ。 仕立て上がり長襦袢を選ぶメリット 仕立て上がりの胴抜き長襦袢を選ぶメリットは、主に以下の点が挙げられます。 まず、時間と手間を大幅に削減できるという点です。オーダーメイドで長襦袢を仕立てる場合、採寸や生地選び、仕立て期間など、多くの時間と手間がかかります。しかし、仕立て上がりであれば、すぐに着用できるため、急に着物を着る用事が出来て長襦袢が必要になった際にも対応できます。 次に、価格が手頃であるという点です。オーダーメイドに比べて、仕立て上がりの長襦袢は一般的に価格が安く設定されています。そのため、着物を始めたばかりの方や、普段着として気軽に長襦袢を着たいという方におすすめです。 さらに、サイズ展開が豊富な点もメリットです。多くの場合、S、M、Lといったサイズ展開がされており、ご自身の体型に合ったものを選びやすくなっています。 ただし、仕立て上がりの長襦袢を選ぶ際には、以下の点に注意が必要です。 まず、サイズが合っているかを確認することです。裄丈や身丈が短すぎたり長すぎたりすると、着心地が悪くなるだけでなく、着物の着姿にも影響します。 次に、素材や縫製がしっかりしているかを確認することです。あまりにも安価なものの中には、品質が低いものもあるため、注意が必要です。... 続きを読む
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